使えば子供の鼻水もスッキリで人気のメルシーポット。
鼻の粘膜に直接触れるものですから、できるだけ清潔に保ちたいものです。そこで、今回はメルシーポットの消毒方法についてまとめています。
メルシーポットの消毒って、いつもキチンとできない場合がありますよね。子供が泣いてしまって、吸引後は洗浄どころじゃない、、、なんてこともあります。
毎回しっかりと洗浄できないと、気が付けば内部が汚れてしまい、茶色くなったりカビが生えてしまったりするものです。そうならないためにも消毒が大事です。
メルシーポットの消毒って面倒なイメージがあるかもしれませが、ポイントを押さえれば簡単です。
今回は、
- 基本の消毒方法
- 簡単な消毒方法
- 消毒液としてどんなものを使えばいいの?
- ミルトンやパストリーゼは使える?
などお伝えしていきます。
なお、チューブについては別の記事で徹底解説しています。こちらも合わせて目を通せば、洗浄のコツはバッチリと思います。
⇒メルシーポットのチューブ(ホース)の洗い方&乾かし方!カビ対策のポイント
メルシーポットのパーツの消毒方法!消毒液に浸せばOK
まずは基本の消毒方法です。といっても、難しいことは全然なく、十分に簡単です。
メルシーポットのパーツ(フロートやノズル、パッキン、カバーなど)の消毒手順は以下の通りです。
- あらかじめ中性洗剤で洗浄しておく
- 桶やたらいに消毒液を用意する
- パーツを浸す
- パーツを乾かす
簡単ですが、補足していきます。
1.あらかじめ中性洗剤で洗浄しておく
まず、「1.あらかじめ中性洗剤で洗浄しておく」について、最初にボトルやその蓋、フロートガイドなどをパーツを分解して、各パーツを中性洗剤の溶液の中に浸せばOKです。
中性洗剤は、食器用の洗剤などで良いと思います。桶やたらいに中性洗剤の水溶液をつくって、その中にパーツを浸けます。たらい等がなければ、洗面台などに水を溜めればOKですね。
必要に応じて、布やスポンジで洗っても良いです。ですが、必ず柔らかい素材を選んでください。固い素材だと傷がついてしまいます。パッキン、Oリングなどが傷つくと、吸引力の低下にもつながるので気を付けてくださいね。
2.桶やたらいに消毒液を用意する
桶、たらい、または洗面台などに消毒液を張ります。
消毒液には、次亜塩素酸ナトリウム溶液や塩素系漂白剤を使うことができます。具体的には、キッチンハイターやミルトンなどになります。必ず説明を読んで、定められた倍率で希釈して使ってくださいね。
3.パーツを浸す
用意した消毒液に各パーツを浸していきます。消毒液をケチると、全ての部品が入らないかもしれませんので、たっぷり用意しておいた方が良いです。
消毒液の商品説明を読んで、定められた時間だけ漬け置きします。消毒液や希釈倍率にもよりますが、ミルトンの場合は30分~60分くらいでしょう。
塩素などで手が荒れやすい人は、ゴム手袋を使用するのがオススメです。
4.パーツを乾かす
最後に漬け置きしたパーツを乾かします。
乾かす前には、消毒液が残留しないように、パーツをしっかりと水ですすいでからになります。
乾燥は、自然乾燥でOKです。タオルやキッチンペーパー、水切りマットなどの上に各パーツを置いて、放置しておけば大丈夫です。乾いたら組み立てて終了になります。
本体の消毒方法
本体の洗浄・消毒はもっと簡単で、消毒用のエタノールで拭くだけです。
エタノール(アルコールスプレー)を吹き付けた柔らかい布で、表面を拭いていきます。
中性洗剤の溶液をつけた布で拭いて洗浄しても大丈夫です。
消毒の頻度の目安は月何回?週1回でもOK?
さて、いくら簡単とはいっても、漬け置きの消毒を毎回やるのは面倒ですよね。どれくらいの頻度で消毒をすればいいのでしょうか?
メルシーポット使用者にアンケートを取ってみたところ、漬け置きに関しては、月1回~というケースが多そうです。もっと小まめに消毒している人もいれば、半年に1回程度という人もいます。
もちろん、ご家庭によって、メルシーポットを使う頻度自体が違いますし、鼻水の性質も違うと思いますので、あくまで参考です。汚れが気になったら消毒するのが良いでしょう。
また、それよりも、毎回の使用後の洗浄がより重要かと思います。毎回のお手入れがしっかり出来れいれば、漬け置きの消毒の頻度は低くても良いのではないでしょうか。
使える消毒液の種類は?
メルシーポットの消毒に使える消毒液の種類は以下になります。
- 無水エタノール(またはエタノール+水のみ)
- 塩素系漂白剤を薄めたもの
- 次亜塩素酸ナトリウム溶液を薄めたもの
より詳しくは、販売元のシースター株式会社にWebサイトに以下のFAQがあります。
Q.【鼻水吸引器全般】消毒はどのようにしたらよいですか?
A. 無水エタノール、あるいはエタノール+水のみで構成されている物をご使用ください。イソプロパノールや、植物エキスの入っている物は、プラスチックを溶かす場合がこざいますので避けてください。その他、塩素系漂白剤や次亜塩素酸ナトリウム溶液を薄めたものもご使用いただけますが、消毒後は水でよくすすいでください。煮沸・食器乾燥機・レンジ殺菌は、熱によって変形しますのでご遠慮ください。
https://www.seastar.co.jp/contact/faq.html
イソプロパノール、植物エキス、煮沸などは禁止となっているので、と注意くださいね。
ミルトンの成分は?消毒に使わない方がいい?
哺乳瓶の消毒用としてミルトンを持っているという方もいるかもしれませんね。
ミルトンの成分
そもそもミルトンってなんなのか?というと、その成分は、次亜塩素酸ナトリウムの溶液になります。濃度は、1.1w/v%となっています。
なので、成分的には、メルシーポットの消毒にミルトンを使うことが可能です。なお、次亜塩素酸ナトリウムの他にpH調整剤が添加物として含まれているそうです。
ミルトンの使い方
ミルトンの説明を読んでみますと、
- 哺乳瓶の乳首については、約80倍に希釈したものに1時間以上浸す。
- その他器具については、約10~50倍に薄めたものに15分以上浸す。
となっています。基本的には、80倍に薄めて1時間以上の漬け置きが良さそうですね。
キャップ1杯が25mlなので、2リットルの水で薄める割合になります。チューブまで消毒するなら4リットル用意した方が良いと思います。
ミルトンのメリット・デメリット
ミルトンのメリットと言えば、簡単ということ。というのも、哺乳瓶の場合は、浸けておくだけでOKで、すすがなくても使える!となっているのです。
一方、ミルトンのデメリットというと、好みによりますが、臭いが気になるというものです。人によっては、かなりの塩素臭さを感じて「本当にすすがなくてもいいの?」と感じる人もいます。なので、結局、水でしっかりすすぐことになります。メリットがなくなっちゃいます。
キッチンハイターの成分は?
さて、消毒液に使えるもう一つの商品といえば、ハイターがあります。こちらは、花王から発売されている塩素系漂白剤ですね。
気になる成分は、やはり次亜塩素酸ナトリウムが主成分となっています。
その他、キッチンハイターには、水酸化ナトリウムと界面活性剤が含まれています。界面活性剤は、洗浄成分として、食器用の洗剤などにも含まれている成分になります。ちなみに、ハイターとキッチンハイターの違いは、洗浄成分の界面活性剤が含まれているかどうか、という点になります。
やはり洗浄後は、しっかりと水ですすぐのを忘れないでくださいね。
アルコール消毒液にパストリーゼのスプレーは??
普段のお手入れは、中性洗剤で洗った後にアルコールスプレーで簡単に消毒しておく、というのがおすすめです。
アルコールスプレーをシュッと吹き付けるだけなので、簡単ですね。アルコールスプレーには、いろんな商品があるかと思いますが、私のおすすめは「パストリーゼ77」という商品です。ご存じの方も多いかもしれませんね。
このパストリーゼの成分ですが、主に発酵アルコールと緑茶抽出物となっています。
発酵アルコールは、サトウキビ(遺伝子組み換えでない)由来のものでして、「飲めるアルコール」なんです。なので、パストリーゼには、「食べ物に直接スプレーして除菌可能」という特徴があります。メルシーポットの消毒にも安心ですよね。
緑茶抽出物というのは、高純度カテキンです。このカテキンによって、抗菌効果が高められているそうですよ。
最近は、パストリーゼの愛用者も増えてきていて、人気の商品になっているので、タイミングによってはもしかしたら品薄になっているかもしれません。見つけたら買いですね。
以上、メルシーポットの消毒方法について、お話ししました。案外簡単に消毒できるものですから、ぜひ実践して、安心して鼻水を吸っていきましょう。